岡崎裕美

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第2話:可愛いいワンコちゃんの巻
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第2話:可愛いいワンコちゃんの巻


2006年4月18日

我が家には、可愛いワンコが二匹いる。ウエストハイランド・ホワイトテリアの女の子《ランランちゃん》と、ボロネーゼの女の子《ミルクちゃん》だ。二匹は家族みんなに可愛がられて大事にされている。
一応飼い主は私なのだが、仕事で留守をしたり、地方の公演に出かける日は、いつも父がワンコの面倒をみている。ということはほとんど父が飼い主といっても過言ではない!(^_^;) ワンコのオサンポとご飯は、いつの頃からか父の日課でもある。
おかげで朝8:30の朝食と、夕方5:00の夕食は、この8年間一度も破られたことがない!
なんて幸福なワンコちゃん!\(^-^)/.....父に感謝!感謝!m(_ _)m

そんなある日、父が入院することになった....!!!(◎-◎;) 
そして、父の手術の日が決定!
ところが、その日は私は地方公演に行き留守だ。....困った!困った!困った!
....(@_@;)
もちろん、父の手術は心配ではあるが、可愛いワンコちゃんの夕食は、いったい誰が食べさせるのだろう?!
「母に頼むしかない!」ということで、前日に《ドライフードと缶詰の分量、混ぜ方》を詳しく説明し、父の手術の日は、母がワンコの夕食当番デビューの日となったのである。「ちゃんと言われた通りできるかしら?5時だったわね~!そう、5時!5時!遅れないようにしなきゃ!」と、緊張する母でした。

その日、父の手術は無事に終わり、母も一安心。「さあ、これから急いで家に帰って、今度はワンコちゃんの晩ご飯だわ!」と、病院で帰り支度をしているところへ若い看護婦さんが登場!
「奥様、ご主人様は明日の朝まで絶対安静で起き上がることができません。ですから今日の夕食は、奥様が食べさせてあげてくださいね....」(^.^#)
本来なら「わかりました....(^.^#)」で済む話ではあるが、私からしっかりとワンコの夕食を頼まれた母は、「あの~、これからワンコちゃんの晩ご飯をつくるので5時には帰宅しなければなりません。ですから主人の夕食は....」と言うと、若い看護婦さんが母に言いました。
「奥様、今日はワンコちゃんよりご主人様の方が大切なんじゃないですか?(笑)」(^.^#)
(◎-◎;)ギョッ!.....昨日からワンコのご飯を頼まれたことで頭がいっぱいだった母は、父の夕食のことには頭が回らなかったものの、若い看護婦さんにそう言われ、「そうですよねぇ~、、、、(^_^;)」と、照れ笑い....!!!
何事にも一生懸命で責任感が強い母なのでしたぁ~。(^.^#)   母は今でも思い出すと可笑しくなるけど、その時はワンコちゃんのことしか頭になかったそうである。ハハハハハ...!!!(;^_^A

そしてしばらくして麻酔から覚めた父が言った。
「ワンコの晩ご飯の時間には帰ってやってくれ...」

.....父の退院の日が待ち遠しいワンコは、みんなに可愛がられ大切にされて、誰よりも”幸福者”いや”幸福犬”なのでしたぁ~。(^_^;)